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ヒカゲノカズラで髪飾りを作ろう

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材料

ヒカゲノカズラ

内容

ヒカゲノカズラで髪飾りを作る。
ヒカゲノカズラを採取し、輪にする。
強い生命力を持つ植物で作った髪飾りをつけた気分を味わう。

詳細

あしひきの山下日蔭(ひかげ)蘰(かづら)ける上(うへ)にや更(さら)に梅を賞(しの)はむ 山の下蔭に生えるひかげのかづらを髪の飾りのかづらとしているのに、どうしてさらに梅を賞でようとしているのですか。 大伴家持が新嘗祭の時によんだ歌です。神事の際に、ヒカゲノカズラを飾りとして使っていたことがうかがわれます。常緑で、切り取ってもいつまでも緑を保つヒカゲノカズラに当時の人々は聖なる力を感じたのでしょう。天の岩戸に隠れられた天照大神の気を引くために天宇受売命(アメノウズメノミコト)はヒカゲノカズラをたすきにして踊ったとも古事記は伝えています。また、京都の伏見稲荷神社では神事のあと、ヒカゲノカズラが参拝者に配られます。奈良の率川神社では、舞姫がヒカゲノカズラを髪に飾って踊る「五節の舞」があります。当時の人の思いを想像しながら髪飾りを作ってみましょう。
 
 ヒカゲノカズラは、山麓の比較的明るくやや乾燥した場所で育つ常緑性の植物です。カズラといっても他の植物にまきつくようなことはありません。ところどころ二股に枝分かれしながら、茎をつる状に長く横に這わせて群落をつくります。表面は刺状の葉で覆われています。この刺状の葉の引っ掛かりを利用して髪飾り(冠)を作ります。ヒカゲのカズラを採取するときは、地面からゆっくり引き剥がします。強い力で引っ張ると短くちぎれてしまうからです。丁寧に引き剥がすと1m程度の長さのヒカゲのカズラが採取できます。土を落とし、白い根をハサミで切り取ります。それを、頭の大きさに合う輪にし、さらに、同じ方向に何重にも巻きつけていきます。刺状の葉が互いに引っ掛かるので、紐で縛る必要もありません。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ) 花を染めて遊ぼう 草花をもむ,つぶす,しぼる オニユリの風船で遊ぶ ユリの髪飾りを作ろう

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
原体験 環境 遊び心 681 春夏秋
春夏秋
野原;
野原
やさしい
少ない
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